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仙台のレンタルキッチンでお菓子販売を始める方法|営業許可の取得手順と注意点

#暮らしに変化を #街のこと

TOPICS

「趣味のお菓子作りを活かして、パンやスイーツを販売してみたい!」
そう思っていても、「手続きが難しそう」「準備にお金がかかりそう」と、不安を感じる方は少なくありません。

そんな方におすすめなのが、レンタルキッチンの活用。
調理設備が整ったレンタルキッチンなら、高額な初期投資をせずに食品製造を始められるため、副業や週末起業、将来的な開業に向けた第一歩として注目されています。

この記事ではレンタルキッチンの基本知識から、仙台市で営業許可を取得する流れ、失敗しないためのポイントまで解説します。

 

レンタルキッチンとは?


レンタルキッチンとは、調理設備や厨房機器が備わったキッチンスペースを、時間単位や月額で利用できるサービスのこと。
大きく分けると次の2種類があります。


『THE6』(仙台市春日町)のレンタルキッチンで開催されたワークショップの様子

①イベント・ワークショップ向けのキッチン
料理教室やパーティー、撮影などを目的としたキッチンです。
交流会や食にまつわるイベントの開催には適していますが、食品の製造販売には対応していません。

②営業許可対応のキッチン(※この記事で詳しく紹介!)
菓子製造業や飲食店営業など、営業許可取得に対応する設備を備えたキッチンです。
このタイプのキッチンを利用すれば、自分の店舗や工房を持たなくてもお菓子やパンの製造・販売が可能になります。

販売を目的とする場合は、営業許可対応のレンタルキッチンを選びましょう。

 

食品を製造販売するなら営業許可対応のキッチンが必須


営業許可とは、公衆衛生や安全を確保するための基準を満たしていることを証明する公的な許可のこと。保健所などの行政機関から受けることができます。

例えば菓子製造業の場合、
・完全に区画された専用の製造スペースが確保されていること
・適切な手洗い設備があること
・清掃しやすい床や壁であること
・害虫やネズミの侵入防止対策がされていること
などの基準が求められるため、自宅で製造・販売することは難しく、営業許可に対応した施設を利用するケースが一般的です。


菓子製造業の施設基準を満たした『TNER CAFE』

これらの設備を個人で整えようとすると、物件取得費や改装費、厨房機器購入費などで数百万円規模の費用が必要になることも珍しくありません。
一方、営業許可対応のレンタルキッチンなら、必要な設備があらかじめ整っているため、初期費用を大幅に抑えながら製造販売にチャレンジできるのです。

仙台でも副業や週末起業としてお菓子・パンの販売を始める方が増えていて、レンタルキッチンの活用も広がっています。
RE-NEWでも何度かご紹介している仙台市二日町の「TNER CAFE」は菓子製造業の許可取得に対応したレンタルキッチンとして、副業や小規模な販売からスタートしたい方にも利用されていますよ。
【レンタルキッチンからはじめる小商い】

 

レンタルキッチンでお菓子・パンを販売するまでの流れ


「レンタルキッチンを使うにも手続きが大変そう」と感じる方のために、営業許可の申請から当日の利用までの具体的な流れを解説します。



STEP1 食品衛生責任者の資格を取得する
食品の製造販売には「食品衛生責任者」の資格が必要です。保健所が実施する「食品衛生責任者養成講習会」を受講すれば取得できますので、安心してくださいね。
※製菓衛生師や調理師の免許をお持ちの方は不要です。

参考:公益社団法人 仙台市食品衛生協会

STEP2 レンタルキッチンを見学する
気になるレンタルキッチンを見学し、設備や備品、利用ルールなどの詳細を確認しましょう。
想定するお菓子やパンを作れる設備が整っているか、調理スペースは十分か。実際に現地を見てみるとイメージが湧きやすいですよ。

STEP3 営業許可を申請する
利用するキッチンの住所で保健所へ申請を行います。仙台市の場合、申請に必要な書類は以下の通りです。
・営業許可申請書(仙台市のホームページよりDL可能)
・施設図面(施設から提供)
・食品衛生責任者に関する証明書
上記書類とあわせて申請手数料を窓口で支払います。

申請後に施設検査が行われ、基準を満たしていれば許可証が交付されます。

STEP4 必要書類を提出して利用開始
許可が交付されたらキッチンの利用予約をしましょう。一般的には以下の提出が求められます。
・本人確認書類
・営業許可証の写し
・食品衛生責任者証明書類
・検便結果
・商品情報や原材料一覧
・食品表示ラベル

STEP5 製造・販売
①受付・入室:予約時間通りに到着し、鍵の受取や受付を済ませます。
②製造・梱包:衛生管理を徹底し、調理を行います。販売用のお菓子には、法律に基づいた「食品表示ラベル(原材料や賞味期限などを記載したもの)」を貼る必要があります。
③清掃・原状回復:レンタルキッチンは「時間内完全撤収」が鉄則です。次に使う人のために器具を洗浄し、調理台や床を清掃して元の状態に戻します。
④退室・精算:スタッフのチェックを受け、利用料金を精算して終了です。

※施設により異なる場合があります。利用する施設のルールをしっかり確認しましょう。

 

レンタルキッチンで失敗しないためのポイント




初期費用を抑えつつプロ仕様の機材が使えるレンタルキッチンですが、もちろん良い面だけではありません。いざ利用を始めてから「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないよう、事前に知っておくべき注意点とその対策を確認しておきましょう。

✅予約は早めに
クリスマスやバレンタイン前、マルシェ開催前の週末は予約が集中します。販売予定が決まったら、できるだけ早めに予約しましょう。

✅搬入、搬出を考慮する
食材やラッピング資材、調理器具等は基本的に毎回持ち込み、持ち帰りです。この移動が想像以上に重労働になることがあります。
自宅からのアクセスを確認するのはもちろん、使用したい調理器具が揃っているキッチンを選べば持ち込み品を最小限に抑えられます。

✅作業スケジュールを事前に立てる
レンタルキッチンでは、片付けまで含めて時間内に完了する必要があります。慣れない環境で手間取ると、一気に時間が足りなくなり焦ってしまうことも。
「〇時までに焼き上げ、〇時までに梱包、〇時から掃除」といった作業スケジュールを事前に立て、シミュレーションしておきましょう。

✅PL保険への加入を検討する
万が一の食中毒や異物混入に備え、PL保険(生産物賠償責任保険)への加入も検討しましょう。リコール費用特約(回収費用補償)や受託物賠償特約(キッチンや他人の財物に損害を与えてしまった場合の補償)が付帯されていると、なお安心です。

レンタルキッチンで作ったお菓子・パンの主な販売方法


実際にレンタルキッチンを利用する人は、どんな方法で販売しているのでしょうか。先ほどご紹介したTNER CAFEの利用者を参考に、ご紹介します。

■ マルシェやイベントへの出店
お客様と直接会話をしながら販売できるため、商品の魅力を伝えやすく、ファンづくりにもつながります。
出店者を募集しているイベントを探して応募したり、気になるマルシェの主催者に問い合わせてみましょう。

■ POP UP SHOPの開催
販売スペース併設のレンタルキッチンなら、その場で販売も可能です。移動にかかる時間やコストをゼロにできるのは魅力的ですよね。
ただし、マルシェといった「イベント自体の集客力」に頼れないため、事前の告知に注力する必要があります。TNER CAFEのように運営者のSNSや、店頭看板で集客のサポートをしてもらえる施設もありますので、相談しながら準備を進めるのがおすすめです。


『TNER CAFE』での販売の様子

■ オンライン販売
日本全国のお客様をターゲットにできるのがオンライン販売の魅力。一方で全国のお店がライバルになるため、SNS運用などの販促活動が重要です。
また、ECサイトの運用や商品の発送手続きなど、対面販売と比較して作業量も多くなります。まずは対面販売でお店や商品の認知を広げ、製造作業に慣れてからオンライン販売を検討するのがおすすめ。

 

まとめ|レンタルキッチンで理想のお店づくりを始めよう


「やってみたい!」という気持ちが固まってきたら、まずは以下の順番で情報を整理し、行動に移してみましょう。

1.食品衛生責任者資格を取得する
既に資格をお持ちの方は、すぐに次のステップへ!

2.作りたい商品と販売計画を考える
以下のようなポイントを書き出し、本業や生活のペースに合わせて、無理のない計画を立てましょう。
・何を作るか:メニュー、日持ち(賞味期限)、必要な原材料など
・誰に、どこで販売するか:ターゲット層、マルシェなどの対面販売かオンライン販売か
・いくらで売るか:材料費やレンタルキッチンの利用料を踏まえた価格設定

3.条件に合うレンタルキッチンを見学する
利用に関する相談ができるレンタルキッチンも多いので、気軽に問い合わせてみましょう。



今回は製造販売ができるレンタルキッチンについて解説しました。
施設によって料金形態や利用ルールは異なります。自分のペースで始めるにはどんなキッチンがいいのか、比較検討してみるのも失敗を回避する一つの方法ですよ。

ぜひこの記事を参考に、あなたに合うレンタルキッチンを見つけてくださいね。

レンタルキッチンでスタートし、実店舗を叶えた方の声は以下の記事で紹介しています。
【仙台で「いつか自分のお店を」叶えるためのヒント】

その他詳細

TNER CAFE

お菓子・パンの製造販売にチャレンジしてみたい方は、お気軽にお問い合わせください。

TNER(トナー)
☎022-797-2208

記事を書いた人

八島 拓未

コーディネーター

以前は住宅購入の相談所でアドバイザーとして勤務。
コロナ禍で新しい暮らしや新しい働き方が求められる中、シェアオフィスやコワーキングスペースという場所に興味を持ち、エコラに入社。
現在は施設の管理や内覧・お問合せの対応、事務作業など、シェアオフィスの運営業務を担当。

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