SCROLL

LOADING...

0 1

0 2

0 3

0 4

0 5

0 6

0 6

仙台市内を中心に、各地で毎週末のように開催されているマルシェイベント。スイーツやパン、コーヒー、ハンドメイド作品などが多く並び、訪れる人を楽しませています。

そんなマルシェイベントでハーブ商品の販売をしているのは、『ハーブ専門店Sourian(スリアン)』さんです。一人でお店を切り盛りする鈴木麻理さんに、Sourianの魅力や活動を通して届けたい想いをお聞きしました。

店舗を持たないハーブ専門店




「植物が持つパワーをもっと多くの人に届けたいと思い、Sourianを立ち上げました」

結婚して生活環境が大きく変化した時や、離れて暮らすご両親の介護をしていた時。そんな心身ともに大変な時期に鈴木さんを支えてくれたのがハーブだったそう。

ハーブとの最初の出会いはゼラニウムの香り。その癒し効果に魅力を感じたことから植物の安全性や有用性を深く勉強し、JAMHA認定シニアハーバルセラピストの資格を取得しました。
メディカルハーブの専門家として、ご自身の経験をもとに「心身に不調を感じている人にはハーブを試してほしい」と話します。

Sourianは自宅の一室にハーブティーのブレンドや梱包を行う作業場を設けて各地のイベントで販売をする、実店舗を持たないお店です。イベント販売の他にもワークショップの講師を務めるなど、幅広い活動をしています。

「一人で起業して一人で活動しているので、当たり前ですけど全部一人でやるんですよ。わからないことや大変なこともたくさんあります。でも企業で型にハマって働く大変さと、自分で動く大変さは全然違う。私には一人で動く身軽さが合っているんだと思います」

多忙な鈴木さんですが、大変なことも笑い飛ばしてしまうようなパワーを感じました。大変さよりも、好きなことを仕事にしている楽しさが優っているのでしょう。

「もし私のように起業したい方がいたら、好奇心が大事だと思います。興味のあるほうへどんどん進んでみて、違ったら戻ってみるのもあり。全部自分次第ですから。現状に疲れている人ややってみたいことがある人は、自分で起業してみるのも楽しいと思いますよ」

 

ハーブと一緒に「ほっとできる時間」を提供したい


Sourianでは現在、ハーブティーの販売に加えハーブコーディアルも主力商品になっています。ハーブコーディアルとはハーブや果実を原料に製造したシロップで、お湯やお水、炭酸水などで割って楽しむドリンクのこと。甘いシロップなので、香りに癖があり敬遠されがちなハーブも美味しく取り入れられるという魅力があります。


画像提供:Sourian

常時5種類ほど揃えているという商品は『Ballerina』『眠り美女』『胃の休息』といったちょっと変わったネーミングも目を惹きます。「こんな時に飲んでほしい」という思いを表現したり、その商品が生まれた経緯が商品名になることも。

「『Ballerina』は、姪っ子がバレエを始めたことがきっかけで生まれた商品です。私も大人になってからバレエを始めたのですが、優雅な見た目とは裏腹にハードなスポーツなんですよ。小さな姪っ子が厳しいレッスンを頑張っている姿を見て、心と体の疲労を和らげるためのブレンドを作りました」

今では一番人気の商品で、多くの人の癒しになっているようです。

「忙しくて息つく暇もない人や、心がガサガサしているな~という時にぜひ試してみてほしいですね」

自分のためにハーブティーを淹れたり、ドリンクを作ったり。そんな「ほっとできる時間」を持つことが心身の癒しに繋がる。植物のパワーと一緒に、癒しの時間も提供できたらと鈴木さんは考えています。

定番商品のほかにも季節限定商品の販売や、オーダーも受付けています。好みの香りや味、色などを伝えて自分だけのオリジナルハーブティーを作れるのは嬉しいですね。ギフトでも喜んでもらえそうです。


画像提供:Sourian

 

チャレンジの場になったTNER


好奇心もチャレンジ精神も旺盛な鈴木さんは、シェア型複合施設TNERで開催された講座「はじめるキッチン!」に参加して、お菓子づくりに挑戦したことも。ハーブを使ったお菓子を作ってみたいと参加した鈴木さんですが、お菓子づくりに関してはほぼ素人。右も左もわからない状態からのスタートでした。

講座の中では小商いの基礎やブランディングについて学び、実際に作るお菓子のレシピは自己開発。試行錯誤を重ね、商品を形にしていきました。


講座内で行った試食会の様子

「お菓子づくりは想像以上に体力も時間も必要で、お菓子を製造されている方の苦労を身をもって知りました。チャレンジしなければ知ることができなかったので、とてもいい経験になりましたね」

受講後には実際に焼菓子の販売もしました。もともとハーブコーディアルの製造体制が整うまでの期間限定販売だったため、残念ながら今では幻の商品となっています。

「嬉しいことに、お菓子はもう販売しないんですか?と聞かれることもあるんです。今はコーディアルに力を入れているので予定はないのですが、いつかまたお菓子販売もできたらいいですね」

お菓子の製造場所として選んだのはTNERのレンタルキッチン。設備や調理器具が整っているので、菓子製造業や飲食店営業の許可を申請・取得するだけで製造販売ができるキッチンです。

初期費用を抑えて起業することができるので、鈴木さんのように店舗を持たずに活動する人や、これからチャレンジしてみたい!という人にもオススメですよ。

参考記事▽
レンタルキッチンからはじめる小商い

繋がりやご縁で変わっていく目標、想い


たくさんの人にハーブの魅力を知ってもらいたいと、ワークショップなどのイベントも行っている鈴木さん。アーユルヴェーダやヨガとのコラボで癒しのワークショップを開催したり、シェア型複合施設THE6で行う「6LABO」でも参加者が楽しくハーブに触れる時間を提供してくれました。


6LABOにて開催されたハーブコーディアルWSの様子

最近は新たな想いも加わって、更に精力的に活動しているそうです。

「ハーブコーディアルの製造を依頼しているのが角田市にある工場で、就労継続支援B型事業者さんなんです。ハーブコーディアルを購入していただくことが社会貢献にもつながるので、頑張って販売しています!」

実はハーブコーディアルの製造にあたって、製造所探しに苦労していた鈴木さん。ご縁があって巡り会った工場でSourianのコーディアルを丁寧に作ってくれる人たちの環境が、少しでも良くなることを願っています。

たくさん発注するためにはたくさん販売しなければいけない。たくさん販売するために、まずはハーブを知ってもらうこと。そして、Sourianの商品を知ってもらうこと。そのために、鈴木さんは幅広い活動を続けています。

「事業者さんも職員の人手が足りていなかったり様々な問題があるそうなのですが、そういったことも含めてSourianの活動を通して皆さんに伝えていけたらと思っています」

現在販売されているコーディアルには角田市で採れたイチゴやブルーベリー、柚子などが使用されています。地元の特産品を使うことでより親しみやすく、手に取りやすい商品を目指しているそう。

「Sourianの商品は安価ではないと思います。でもその分、地元の良いものを使ったり、丁寧な手作業で作られたりしている。コーディアルを1本購入するだけでも社会福祉に繋がるので、ぜひ手に取っていただきたいですね」

 

みんなにいつも笑顔でいてほしい


今後はイベント出店やワークショップの開催と同時に、新商品の開発も進めていく予定。ブランド立ち上げのきっかけとなった経験や新たな想いも乗せて、鈴木さんは挑戦を続けていきます。出店情報などはSourianのInstagram(下記記載)をチェックしてくださいね。



Sourianはフランス語で「笑顔」という意味。自分も周りの人たちも、いつも笑顔でいてほしいという想いが込められた店名です。その店名の通り、鈴木さん自身はいつも笑顔でお客様にハーブの魅力を伝えています。

ちょっと気分が落ち込んだ時や元気がほしいなと思った時は、ぜひSourianのハーブ商品を試してみてください。やさしく丁寧に作られたハーブ商品と鈴木さんの元気な笑顔が、癒しの時間を届けてくれますよ。

 

その他詳細

ハーブ専門店Sourian(スリアン)

商品のご注文は下記メールアドレスへお問い合わせください。
mail:sourianmari@outlook.jp

記事を書いた人

八島 拓未

コーディネーター

以前は住宅購入の相談所でアドバイザーとして勤務。
コロナ禍で新しい暮らしや新しい働き方が求められる中、シェアオフィスやコワーキングスペースという場所に興味を持ち、エコラに入社。
現在は施設の管理や内覧・お問合せの対応、事務作業など、シェアオフィスの運営業務を担当。

この記事をシェア