RE-NEWを運営する株式会社エコラは、宮城・仙台を中心に「リノベーションを通じて変化をつくり出す」をコンセプトとして、住宅・オフィス・複合施設など様々な事業を展開しています。
エコラが展開するリノベーションの魅力について、常務取締役の百田和弘に聞きました。
リノベーションでオリジナリティある住まいも実現
—お客さまからのオーダーで作った、ユニークなリノベーション事例をおしえてください。
百田:戸建てにお住まいのお客さまがガレージを新築したいということで、男の趣味が詰まったガレージを作ったことがあります。庭を3分の1壊して、車をいじったり、サーフィンの道具を整えたりするスペースを作りました。朝にサーフィンに行って、ウェットスーツのまま帰れるよう外にシャワーを作ったり、お客さまの動線に合わせてデザインしました。
無印良品を意識した部屋もいくつか手がけましたね。五橋の「URBAN FLATS(アーバンフラッツ)」と、支倉で作った「TWINS(ツインズ)」は、無印良品のボックスを収納できたり、無印良品の家具も合うような形で作りました。
築55年以上のアパートをリノベーションしたURBAN FLATS五橋
意匠にしても、リノベーションならではの、新築には出せないような見た目を作ることができる。経年変化したコンクリートの荒々しいところときれいなところを共存させたり。リノベーションだと新築らしさに寄せることはできるけど、逆は限界があると思います。
—古さが価値になる時代になっているようにも思います。仙台Rゲートの事例を見ていても、いろんなタイプ、テイストのお部屋がありますね。
百田:そうですね。お客さまのご希望をできる限り汲み取りたいので、日々のアップデートを心がけています。今、何が流行っているのかも含め、常にご要望に回答できる状態でありたい。お客さまが大きな金額をかけて作る家は、やっぱり安心できる会社にお願いしたいと思うので。
もっとクリエイティブに
百田:エコラにリノベーションのご相談をいただいた際に、お客さまのご要望によっては連携している設計事務所さんをご紹介する場合もあります。
—社内に設計担当者がいるにも関わらずですか?
百田:リノベーションをしたいというお客さまは、こういう雰囲気にしたいというイメージをお持ちなんですね。なので、自社で完結するのもいいのですが、それをしっかり汲み取れる体制を作って対応しています。
—シェア型複合施設などのプロジェクトでは、東京の会社とコラボレーションもしていますね。
百田:Blank(ブランク)のような建物の意匠(デザイン) を自社で完結するというのは、なかなか容易ではないんです。フロア表示の書体とか、表示を真鍮で作るとか、照明の採用の仕方とか、色合い とか、本当に細かいんですよ。ああいう意匠を1個ずつ決めてトータルバランスを見るというのは、なかなかセンスも経験値も必要で。
—チームとしてのすばらしさももちろんなのですが、いい仕事をどんどん吸収しようといった意識もあるのでしょうか?
百田:それはありますね。コラボレーションを通しての発見は多いです。
個人的には、もっと意匠レベルを上げたいという思いがあります。もっとクリエイティブになりたいんです。何がおしゃれなのか、コラボレーションで学んだものを地元に下ろして、クリエイティブも内製化したいですね。
月日とともに味わい深くなる建物を
百田:まずはお客様がどういう暮らしをされたいか、お客様がやりたいことを全部伺います。そこから話を膨らませ、ヒアリングしたものに対して、優先順位をつけていきます。
例えば、書斎とウォークインクローゼットもほしいという時に、スペース的に実現が難しい、全部詰め込んでも生活が見えてこない場合もある。それらを整理していきます。
—エコラが得意とするリノベーションのコンセプトはあるのでしょうか?
百田:”やりすぎないリノベーション”を心がけています。それこそ10年後も飽きのこないような意匠にしたり、リタイア組までも含めた年齢層まで楽しんでもらえるような意匠作りをしています。あとはお客様が家具の設置やインテリアを楽しめるように、余白をちょっと作る。
—エコラならではのリノベーションの強みはなんでしょうか?
百田:エコラ単体で再販(※中古物件を購入し、リノベーションした上で再び販売する)を行う場合、お金をかけてもいいものを作ることは心がけています。いったんコンクリートをむき出しにして、しっかり断熱を行って、意匠全部作り変える。一般消費者の方には少しわかりづらいのですが、1戸1戸ていねいに、いい建物を作り込んでいます。
エコラは、どちらかというと建築から出発した会社なんです。なので建築の知識は豊富で、単におしゃれだよとかではなく、構造上の部分のメリット・デメリットもしっかり伝えられるということも強みだと思います。
リノベーションをもっと身近に
—リノベーションしたシェア型複合施設を仙台の街中で運営したり、無印良品とコラボレーションしたモデルルームが春日町にできたり、リノベーションの魅力に直接触れられる場所もさまざまに作っていますね。
百田:シェアオフィスは、どこで作ったんだろうと調べるきっかけを作れていると思います。実際、Blankをご覧いただいたお客さまから「雰囲気がとてもおしゃれ」と、リノベーションのご相談をいただきました。
—春日町のTHE6、二日町のTNER、大町のBlankという3つのシェア型複合施設は、仙台の街の顔のようにもなっていますね。
百田:そうですね。ぜひ気軽に訪れていただいて、リノベーションの雰囲気や、それぞれのテイストなども楽しんでいただきたいですね。
(撮影:Blank、写真:はまだ あつみ)
エコラが展開するリノベーションの魅力について、常務取締役の百田和弘に聞きました。
百田和弘(ももた・かずひろ)
株式会社エコラ 常務取締役。一級建築士・一級建築施工管理技士。2007年にエコラへ入社。代表的な事例に仙台銀行本店ビルがある。休日は家族とのんびり過ごしたり、ジムやサーフィンでリフレッシュしている。
株式会社エコラ 常務取締役。一級建築士・一級建築施工管理技士。2007年にエコラへ入社。代表的な事例に仙台銀行本店ビルがある。休日は家族とのんびり過ごしたり、ジムやサーフィンでリフレッシュしている。
リノベーションでオリジナリティある住まいも実現
—お客さまからのオーダーで作った、ユニークなリノベーション事例をおしえてください。
百田:戸建てにお住まいのお客さまがガレージを新築したいということで、男の趣味が詰まったガレージを作ったことがあります。庭を3分の1壊して、車をいじったり、サーフィンの道具を整えたりするスペースを作りました。朝にサーフィンに行って、ウェットスーツのまま帰れるよう外にシャワーを作ったり、お客さまの動線に合わせてデザインしました。
無印良品を意識した部屋もいくつか手がけましたね。五橋の「URBAN FLATS(アーバンフラッツ)」と、支倉で作った「TWINS(ツインズ)」は、無印良品のボックスを収納できたり、無印良品の家具も合うような形で作りました。
築55年以上のアパートをリノベーションしたURBAN FLATS五橋
意匠にしても、リノベーションならではの、新築には出せないような見た目を作ることができる。経年変化したコンクリートの荒々しいところときれいなところを共存させたり。リノベーションだと新築らしさに寄せることはできるけど、逆は限界があると思います。
—古さが価値になる時代になっているようにも思います。仙台Rゲートの事例を見ていても、いろんなタイプ、テイストのお部屋がありますね。
百田:そうですね。お客さまのご希望をできる限り汲み取りたいので、日々のアップデートを心がけています。今、何が流行っているのかも含め、常にご要望に回答できる状態でありたい。お客さまが大きな金額をかけて作る家は、やっぱり安心できる会社にお願いしたいと思うので。
もっとクリエイティブに
百田:エコラにリノベーションのご相談をいただいた際に、お客さまのご要望によっては連携している設計事務所さんをご紹介する場合もあります。
—社内に設計担当者がいるにも関わらずですか?
百田:リノベーションをしたいというお客さまは、こういう雰囲気にしたいというイメージをお持ちなんですね。なので、自社で完結するのもいいのですが、それをしっかり汲み取れる体制を作って対応しています。
—シェア型複合施設などのプロジェクトでは、東京の会社とコラボレーションもしていますね。
百田:Blank(ブランク)のような建物の意匠(デザイン) を自社で完結するというのは、なかなか容易ではないんです。フロア表示の書体とか、表示を真鍮で作るとか、照明の採用の仕方とか、色合い とか、本当に細かいんですよ。ああいう意匠を1個ずつ決めてトータルバランスを見るというのは、なかなかセンスも経験値も必要で。
Blankエントランス表示Blank2階ワークラウンジ
—チームとしてのすばらしさももちろんなのですが、いい仕事をどんどん吸収しようといった意識もあるのでしょうか?
百田:それはありますね。コラボレーションを通しての発見は多いです。
個人的には、もっと意匠レベルを上げたいという思いがあります。もっとクリエイティブになりたいんです。何がおしゃれなのか、コラボレーションで学んだものを地元に下ろして、クリエイティブも内製化したいですね。
月日とともに味わい深くなる建物を
百田:まずはお客様がどういう暮らしをされたいか、お客様がやりたいことを全部伺います。そこから話を膨らませ、ヒアリングしたものに対して、優先順位をつけていきます。
例えば、書斎とウォークインクローゼットもほしいという時に、スペース的に実現が難しい、全部詰め込んでも生活が見えてこない場合もある。それらを整理していきます。
—エコラが得意とするリノベーションのコンセプトはあるのでしょうか?
百田:”やりすぎないリノベーション”を心がけています。それこそ10年後も飽きのこないような意匠にしたり、リタイア組までも含めた年齢層まで楽しんでもらえるような意匠作りをしています。あとはお客様が家具の設置やインテリアを楽しめるように、余白をちょっと作る。
—エコラならではのリノベーションの強みはなんでしょうか?
百田:エコラ単体で再販(※中古物件を購入し、リノベーションした上で再び販売する)を行う場合、お金をかけてもいいものを作ることは心がけています。いったんコンクリートをむき出しにして、しっかり断熱を行って、意匠全部作り変える。一般消費者の方には少しわかりづらいのですが、1戸1戸ていねいに、いい建物を作り込んでいます。
エコラは、どちらかというと建築から出発した会社なんです。なので建築の知識は豊富で、単におしゃれだよとかではなく、構造上の部分のメリット・デメリットもしっかり伝えられるということも強みだと思います。
リノベーションをもっと身近に
—リノベーションしたシェア型複合施設を仙台の街中で運営したり、無印良品とコラボレーションしたモデルルームが春日町にできたり、リノベーションの魅力に直接触れられる場所もさまざまに作っていますね。
百田:シェアオフィスは、どこで作ったんだろうと調べるきっかけを作れていると思います。実際、Blankをご覧いただいたお客さまから「雰囲気がとてもおしゃれ」と、リノベーションのご相談をいただきました。
—春日町のTHE6、二日町のTNER、大町のBlankという3つのシェア型複合施設は、仙台の街の顔のようにもなっていますね。
百田:そうですね。ぜひ気軽に訪れていただいて、リノベーションの雰囲気や、それぞれのテイストなども楽しんでいただきたいですね。
(撮影:Blank、写真:はまだ あつみ)
記事を書いた人
大河原 芙由子
コーディネーター
大学で社会学と政治学を学び、卒業後はサステイナブルな社会づくりをめざし、自然エネルギー業界で働く。結婚を機に、舞台制作の道に。現在は、文化芸術と社会をつなぐ仕事もしながら、#アート #カルチャー #ソーシャル #サステイナブルな活動を掛け合わせていくことを実践中。庭を楽しむ暮らしが目標。