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レンタルキッチンから広がった『焼菓子つきみ』の挑戦と、『シェアショップMEGURU』の魅力

#暮らしに変化を #街のこと

TOPICS

勾当台公園駅から徒歩約10分。黄色い看板が目印の『木香テラス』は、築43年のマンションをリノベーションして誕生した商業&コミュニティ・スポットです。



2024年3月、地域の人びとの憩いの場となっている『木香テラス』内に、『シェアショップMEGURU』がオープン。
共同オーナーのひとりである『焼菓子つきみ』の都築さんは、レンタルキッチンを活用しながらイベント出店を重ね、ついには念願だった自分のお店を構えるまでに至りました。

本記事では、レンタルキッチンから独立して活動の幅を広げる都築さんの歩みと、『シェアショップMEGURU』の魅力をお届けします。


『焼菓子つきみ』の都築さん

『シェアショップMEGURU』とは?


現在は4つのお店が共同で運営している『シェアショップMEGURU』。店内には思わず目移りしてしまうほど、さまざまな商品が並びます。


『焼菓子つきみ』の焼菓子は常時数種類が並ぶ。量り売りのほか、手土産にしやすい個包装タイプも販売。


『たべることくらすことSOW』のオーガニックなナッツやドライフルーツは、うれしい量り売りスタイル。


『あっぱれめん』のグルテンフリーで身体に優しい米粉麺。麺に合う調味料なども豊富に揃えている。


『クロワッサンの店』のみそっこ胡瓜も人気。他にもこだわりの食品や生活雑貨が並ぶ。

「私たちが運営する『シェアショップMEGURU』では、オーガニックや身体に優しい食品を多く扱っているので、とくに女性のお客さまに喜ばれています」

メインのお客さまは近隣にお住まいの方々で、常連の方も多いそう。
毎週木曜日には『たべることくらすことSOW』さんの活動拠点・川崎町から新鮮な朝採れ野菜が届き、訪れる人たちの楽しみのひとつになっています。

都築さんの焼菓子には、よつ葉バターや北海道産の小麦、牛乳など、こだわりの北海道素材がふんだんに使われています。


素材の味を活かしたシンプルなスコーン。

「生まれも育ちも札幌なので、やっぱり北海道の物を選んでしまうんですよね。美味しいし、安心感があります。自分が本当にいいと思える素材を使うのがこだわりです」

店内には食品のほかに手仕事の雑貨も並び、洋服やアクセサリーのポップアップイベントが開催されることも。訪れるたびに新しい出会いがあり、何度でも足を運びたくなる。そんな魅力にあふれたお店です。

「やってみたい」を形に レンタルキッチンから始まった焼菓子販売


都築さんが焼菓子の販売を始めたきっかけは、子育てがひと段落し、「これからの人生を楽しく過ごしたい」と考えるようになったことでした。
近所のケーキ屋さんで働いていた経験もあり、「自分でもお菓子を作って販売してみたい」という気持ちが芽生えたといいます。

地元・札幌ではレンタルキッチンの立ち上げに携わった経験があり、ご自身もそのキッチンを活用してマルシェ出店などを本格的にスタート。実践を重ねる中で、お菓子販売の自信と経験を培っていきました。

仙台に移ることを決めた際も、活動の拠点となるレンタルキッチンを中心に住まいを探し、利便性や環境を考えて、『TNER』のキッチンを選んだのだとか。


TNERの菓子製造キッチン。飲食店営業キッチンも併設されている。

「レンタルキッチンは初期費用がかからないのが一番のメリットですね。お店を持つとなると大きな投資が必要になりますが、レンタルキッチンなら設備の整った場所で気軽にチャレンジできます。『TNER』のように販売スペースもある場所なら、実際にお客さんの反応を見ることもできるので、力試しにはとてもいい環境だと思います」


過去にTNERで開催されたイベントの様子。

趣味でお菓子作りをされている方の中には、「いつかマルシェで販売してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、いざ販売するとなると「どう始めればいいのか」「本当に売れるのかな」と、不安に感じることもあると思います。

そんな方にこそ、最初の一歩としておすすめしたいのがレンタルキッチンの活用です。
実際に何度か出店を経験することで、少しずつコツをつかみ、自信もついてくるはずですよ。

TNERのレンタルキッチンについてはこちらの記事をご参照ください。
レンタルキッチンからはじめる小商い

偶然が重なって見つけた、新しい居場所


「SNSでたまたま木香テラスの情報を見かけて、ちょうど時間もあったので行ってみたんです。ふらっと立ち寄ったのが最初のきっかけでした」


『木香テラス』は奥行きのある隠れ家のような空間。

初めて『木香テラス』を訪れたとき、偶然にも今の場所が空き店舗になっているのを見つけた都築さん。素敵な場所だと感じ、すぐに管理会社に問い合わせたそうです。同じタイミングで起業支援センターからの紹介も重なり、話はとんとん拍子に進んでいきました。

「話を聞いてみたら、ちょうどシェアショップを始めようとしているところで、『一緒にどうですか?』と声をかけていただいたんです。集まった他のメンバーと一緒に『シェアショップMEGURU』を立ち上げることになりました」

『木香テラス』との出会い、『シェアショップMEGURU』のメンバーとの出会い、そしてお客さまとの出会い。仙台に移り住んだばかりの都築さんにとって、この場所で得たつながりは、とても大切なものになりました。


さまざまな商品が並ぶ店内。

今では家にいる時間よりもお店にいる時間のほうが長いという都築さん。「でも、好きなことをしているからまったく苦じゃない」と笑顔で話します。

店内での販売はもちろん、マルシェへの出店も継続中。さまざまな偶然と巡り合わせで見つけたこの場所で、少しずつ活動の幅を広げています。

たくさんの人の憩いの場に


「今後は、もっとたくさんのお客さまに足を運んでもらえるようなお店にしていきたい」

そんな想いから軽食の販売を始めたり、暑い季節に嬉しいソフトクリームやシェイクも提供するなど、お客さまに喜んでもらえるよう進化を続けています。


丸いフォルムが可愛いおいなりさんとおむすび。


よつ葉ソフトクリームを使用したシェイクも人気商品(画像はコーヒー味)

取材を通して感じたのは、「やってみたい」と思ったときに、すっと一歩を踏み出せる人には、自然とご縁が巡ってくるのだということ。
タイミングや出会いが重なって今があるのも、都築さんがその”最初の一歩”をためらわなかったからこそだと感じました。

あのとき、ふらっと『木香テラス』を訪れていなければ、このお店は生まれていなかったかもしれない。そんな偶然をきっかけに、自分の居場所を少しずつ形にしていく姿がとても印象的でした。

『木香テラス』では毎月第1土曜日に蚤の市が開催されており、その日限定の商品が並ぶこともあるそうです。

ふと時間ができたとき、ふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか。
そこにはきっと、多彩な商品や心あたたまる人たちとの出会いが、あなたを待っています。

 

その他詳細

シェアショップMEGURU

住所:仙台市青葉区錦町1-13-7長刀丁アネックス 木香テラス102
営業時間:10:00-17:00
定休日:火曜日

記事を書いた人

八島 拓未

コーディネーター

以前は住宅購入の相談所でアドバイザーとして勤務。
コロナ禍で新しい暮らしや新しい働き方が求められる中、シェアオフィスやコワーキングスペースという場所に興味を持ち、エコラに入社。
現在は施設の管理や内覧・お問合せの対応、事務作業など、シェアオフィスの運営業務を担当。

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