株式会社エコラが運営するシェアオフィスでは、さまざまな分野で活躍する入居者の方々が、日々仕事に取り組んでいます。
この連載「シェアする人びと」では、そんな入居者さんの仕事や想いに迫ります。
今回ご紹介するのは、シェア型複合施設『TNER(トナー)』を拠点に活躍されている『稔(みのり)行政書士事務所』の本多歩さん。
行政書士のやりがいや、開業当時のエピソード、数ある働く場所の選択肢の中でどのように『TNER』を選んだのか、そして実際に利用して感じたメリットや日々の仕事への影響について、たっぷりとお話を伺いました。
開業を考えている方や、シェアオフィスの利用を検討している方にとって、きっと参考になる内容です。ぜひ最後までご覧くださいね。

稔行政書士事務所 本多歩さん
役所に提出する書類の作成や、手続きの代行をする専門家、行政書士。さまざまな分野の許認可申請などを通して、個人や企業のサポートをしてくれるお仕事です。
本多さんが『稔行政書士事務所』を開業したのは2020年のこと。それまでは官公庁で働きながら資格取得を目指し、合格後すぐに開業へと踏み切りました。
「どこかの事務所で働くことも考えましたが、将来的には自由な働き方をしたいという思いが強くて。だったら早いうちから自分で開業しようと決めました。今思えば、かなり無謀でしたね。資格は取れていても、実務のことはほとんどわからない状態でしたから」
笑顔で振り返る本多さんですが、当時はやはり苦労があったと話します。
「営業の仕方もわからず、最初はとにかく集客に苦戦しました。本当にゼロからのスタートでしたね」
その状況を変えるため、本多さんは自ら積極的に行動を起こします。ベテラン行政書士のもとで1年ほど実務経験を積みながら、異業種交流会に参加して人脈を広げていきました。
行政書士の世界では、同業同士が助け合いながら業務を進めることも珍しくありません。本多さんも他の行政書士と協力し合いながら仕事をすることが多く、業務が立て込んだ際には「手伝ってほしい」と声をかけられることもあるそう。適度な距離感で、まるでチームのように連携している感覚だといいます。
現在は許認可申請業務を中心に活動しており、法人様からのご依頼が多いものの、個人の方からのご相談にも柔軟に対応されています。
「許認可って、事業を始めるためのスタートラインなんです。そこをお手伝いできるのは、やっぱり嬉しいです。許可が取れた時ももちろん嬉しいですが、その後にお客様の商品が実際に店頭に並んでいたり、どこかで広告を見かけたりすると『あの時の仕事がちゃんと形になっている!』と実感できて、とてもやりがいを感じます」

開業という選択をしたからこそ、本多さんは「人とのつながり」をより大切にしながら、日々の業務に向き合っているのだと感じさせてくれる言葉でした。
開業にあたって重要なことの一つがオフィス選びです。職種によっては自宅での開業も可能ですが、賃貸物件では事務所利用が認められていない場合もあり、仕事とプライベートの切り替えが難しいといったデメリットもあります。
特に行政書士の場合、独立した事務スペースの確保に加え、面談スペースなど顧客のプライバシーに配慮した環境が求められます。
実際、本多さんもシェアオフィスを中心に、「仙台市内はほぼすべて内覧したんじゃないかな」と言うほど多くの場所を見て回ったのだとか。その中で最終的に選んだのが、シェア型複合施設『TNER』でした。

アールの壁が柔らかな印象を生むTNERの内装
決め手になったのは、まず空間デザインやインテリア。「居心地のよさって、仕事をするうえでとても大事だと思うんです」と本多さんは話します。さらに、施設内にレンタルキッチンが併設されていることも魅力に感じたポイントのひとつだったそうです。

飲食店営業や菓子製造業の許可が取れるレンタルキッチン
「これから飲食事業を始めたい人のために場所を提供して、サポートしている。私の仕事とも通じる部分があるように感じて、この場所で仕事をしたいなと思ったんです」
そのほかに「管理が行き届いているか」という点にも注目しており、施設を管理するスタッフが駐在していることも決め手の一つになったそうですよ。
数あるシェアオフィスの中から『TNER』を選択した本多さん。実際に使ってみて感じたことも教えてくださいました。
「TNERにはいろんなお仕事をされている人がいて、直接会話をしなくても、その空気感が伝わってくるんですよね。夜遅くまで頑張っている人がいたりすると、『私も頑張ろう!』と思えるんです」

程よく人の気配を感じながら働けるのもシェアオフィスのメリット
実際に『TNER』では、職種も年齢もさまざまな人たちが働いています。朝早くから活動している人もいれば、終電近くまで仕事をしている人も。24時間いつでも使えるオフィスだからこそ、自分のペースで働きたい人たちに選ばれているのかもしれません。
本多さんと同じように個人で働く人も多く、お互いに刺激を受けながら、心地よく働ける場所になっています。
「設備の面で言うと、受付のシステムがとても便利です。オフィスにいない時でも来客があると直接連絡が取れて、お話しができるのがありがたいですね」

来客者が入居者に直接連絡できる無人受付システム
開業後の働く環境を左右するオフィス選び。単なる「場所」としてではなく、「どんな働き方ができるのか」が重要なポイントになりそうです。
実際の利用者の声を参考に、自分に合った働き方を見つけてみてはいかがでしょうか。
利用者さんの声をもっと知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
【シェアする人びと】合同会社オーエクスプレス|親子で目指す音楽があふれる日常
行政書士事務所を開業したことは「自分にとって大きなチャレンジだった」と振り返る本多さん。もちろん、開業がゴールではありません。今もなお、その挑戦は続いています。
「何歳になっても遅いということはないですよ。今、開業や起業を考えて悩んでいる人には、とにかく挑戦してみてほしいですね」
そう語る一方で、事業を始める際には「その場所でその商売ができるのか」を事前に確認することの大切さも強調します。
「物件を契約して、いざ許認可の申請をしようとしたら、そもそもその場所では開業できない業種だった、というケースもあります。何かを始める前には、しかるべき機関に相談するのが大切。挑戦してほしい気持ちはありますが、準備も同じくらい大事です。挑戦の結果に責任を持つのは、自分自身ですから」

本多さんのお話からは、開業にまつわるリアルな苦労と、それを乗り越えるための行動力、そして『場所』の重要性が伝わってきます。
挑戦したい気持ちがあるなら、まずは一歩踏み出してみること。そして、その一歩を支える『場』をどう選ぶか。それもまた、開業を成功に導くカギになりそうです。
行政書士業務に関するご相談は、『稔行政書士事務所』のホームページからお気軽にお問い合わせください。
また、働く場所をお探しの方は、シェア型複合施設『TNER』もぜひチェックしてくださいね。あなたの挑戦を支える場所に、きっと出会えるはずです。

現在入居者募集中の3人席個室
シェアオフィス、レンタルキッチンのお問い合わせはこちら
https://tner.jp/contact/
この連載「シェアする人びと」では、そんな入居者さんの仕事や想いに迫ります。
今回ご紹介するのは、シェア型複合施設『TNER(トナー)』を拠点に活躍されている『稔(みのり)行政書士事務所』の本多歩さん。
行政書士のやりがいや、開業当時のエピソード、数ある働く場所の選択肢の中でどのように『TNER』を選んだのか、そして実際に利用して感じたメリットや日々の仕事への影響について、たっぷりとお話を伺いました。
開業を考えている方や、シェアオフィスの利用を検討している方にとって、きっと参考になる内容です。ぜひ最後までご覧くださいね。

稔行政書士事務所 本多歩さん
「自由な働き方」を目指して
役所に提出する書類の作成や、手続きの代行をする専門家、行政書士。さまざまな分野の許認可申請などを通して、個人や企業のサポートをしてくれるお仕事です。
本多さんが『稔行政書士事務所』を開業したのは2020年のこと。それまでは官公庁で働きながら資格取得を目指し、合格後すぐに開業へと踏み切りました。
「どこかの事務所で働くことも考えましたが、将来的には自由な働き方をしたいという思いが強くて。だったら早いうちから自分で開業しようと決めました。今思えば、かなり無謀でしたね。資格は取れていても、実務のことはほとんどわからない状態でしたから」
笑顔で振り返る本多さんですが、当時はやはり苦労があったと話します。
「営業の仕方もわからず、最初はとにかく集客に苦戦しました。本当にゼロからのスタートでしたね」
その状況を変えるため、本多さんは自ら積極的に行動を起こします。ベテラン行政書士のもとで1年ほど実務経験を積みながら、異業種交流会に参加して人脈を広げていきました。
行政書士の世界では、同業同士が助け合いながら業務を進めることも珍しくありません。本多さんも他の行政書士と協力し合いながら仕事をすることが多く、業務が立て込んだ際には「手伝ってほしい」と声をかけられることもあるそう。適度な距離感で、まるでチームのように連携している感覚だといいます。
現在は許認可申請業務を中心に活動しており、法人様からのご依頼が多いものの、個人の方からのご相談にも柔軟に対応されています。
「許認可って、事業を始めるためのスタートラインなんです。そこをお手伝いできるのは、やっぱり嬉しいです。許可が取れた時ももちろん嬉しいですが、その後にお客様の商品が実際に店頭に並んでいたり、どこかで広告を見かけたりすると『あの時の仕事がちゃんと形になっている!』と実感できて、とてもやりがいを感じます」

開業という選択をしたからこそ、本多さんは「人とのつながり」をより大切にしながら、日々の業務に向き合っているのだと感じさせてくれる言葉でした。
「働く場所」が業務に与える影響とは
開業にあたって重要なことの一つがオフィス選びです。職種によっては自宅での開業も可能ですが、賃貸物件では事務所利用が認められていない場合もあり、仕事とプライベートの切り替えが難しいといったデメリットもあります。
特に行政書士の場合、独立した事務スペースの確保に加え、面談スペースなど顧客のプライバシーに配慮した環境が求められます。
実際、本多さんもシェアオフィスを中心に、「仙台市内はほぼすべて内覧したんじゃないかな」と言うほど多くの場所を見て回ったのだとか。その中で最終的に選んだのが、シェア型複合施設『TNER』でした。

アールの壁が柔らかな印象を生むTNERの内装
決め手になったのは、まず空間デザインやインテリア。「居心地のよさって、仕事をするうえでとても大事だと思うんです」と本多さんは話します。さらに、施設内にレンタルキッチンが併設されていることも魅力に感じたポイントのひとつだったそうです。

飲食店営業や菓子製造業の許可が取れるレンタルキッチン
「これから飲食事業を始めたい人のために場所を提供して、サポートしている。私の仕事とも通じる部分があるように感じて、この場所で仕事をしたいなと思ったんです」
そのほかに「管理が行き届いているか」という点にも注目しており、施設を管理するスタッフが駐在していることも決め手の一つになったそうですよ。
『TNER』で感じる日々の刺激
数あるシェアオフィスの中から『TNER』を選択した本多さん。実際に使ってみて感じたことも教えてくださいました。
「TNERにはいろんなお仕事をされている人がいて、直接会話をしなくても、その空気感が伝わってくるんですよね。夜遅くまで頑張っている人がいたりすると、『私も頑張ろう!』と思えるんです」

程よく人の気配を感じながら働けるのもシェアオフィスのメリット
実際に『TNER』では、職種も年齢もさまざまな人たちが働いています。朝早くから活動している人もいれば、終電近くまで仕事をしている人も。24時間いつでも使えるオフィスだからこそ、自分のペースで働きたい人たちに選ばれているのかもしれません。
本多さんと同じように個人で働く人も多く、お互いに刺激を受けながら、心地よく働ける場所になっています。
「設備の面で言うと、受付のシステムがとても便利です。オフィスにいない時でも来客があると直接連絡が取れて、お話しができるのがありがたいですね」

来客者が入居者に直接連絡できる無人受付システム
開業後の働く環境を左右するオフィス選び。単なる「場所」としてではなく、「どんな働き方ができるのか」が重要なポイントになりそうです。
実際の利用者の声を参考に、自分に合った働き方を見つけてみてはいかがでしょうか。
利用者さんの声をもっと知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
【シェアする人びと】合同会社オーエクスプレス|親子で目指す音楽があふれる日常
挑戦と準備のバランス、開業を考えているあなたへ
行政書士事務所を開業したことは「自分にとって大きなチャレンジだった」と振り返る本多さん。もちろん、開業がゴールではありません。今もなお、その挑戦は続いています。
「何歳になっても遅いということはないですよ。今、開業や起業を考えて悩んでいる人には、とにかく挑戦してみてほしいですね」
そう語る一方で、事業を始める際には「その場所でその商売ができるのか」を事前に確認することの大切さも強調します。
「物件を契約して、いざ許認可の申請をしようとしたら、そもそもその場所では開業できない業種だった、というケースもあります。何かを始める前には、しかるべき機関に相談するのが大切。挑戦してほしい気持ちはありますが、準備も同じくらい大事です。挑戦の結果に責任を持つのは、自分自身ですから」

本多さんのお話からは、開業にまつわるリアルな苦労と、それを乗り越えるための行動力、そして『場所』の重要性が伝わってきます。
挑戦したい気持ちがあるなら、まずは一歩踏み出してみること。そして、その一歩を支える『場』をどう選ぶか。それもまた、開業を成功に導くカギになりそうです。
行政書士業務に関するご相談は、『稔行政書士事務所』のホームページからお気軽にお問い合わせください。
また、働く場所をお探しの方は、シェア型複合施設『TNER』もぜひチェックしてくださいね。あなたの挑戦を支える場所に、きっと出会えるはずです。

現在入居者募集中の3人席個室
シェアオフィス、レンタルキッチンのお問い合わせはこちら
https://tner.jp/contact/
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記事を書いた人

八島 拓未
コーディネーター
以前は住宅購入の相談所でアドバイザーとして勤務。
コロナ禍で新しい暮らしや新しい働き方が求められる中、シェアオフィスやコワーキングスペースという場所に興味を持ち、エコラに入社。
現在は施設の管理や内覧・お問合せの対応、事務作業など、シェアオフィスの運営業務を担当。



