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【シェアする人びと】STORIA佐々木綾子さん「愛情が循環する未来へ」

#新しい暮らし #新しい暮らしをしている人

PEOPLE

エコラが運営するシェアオフィス・コワーキングスペースの入居者さんを紹介する「シェアする人びと」。多様な働き方やライフスタイルをコーディネーターが聞いてみました。

今回は仙台市春日町にあるシェア型複合施設『THE6』のSOHOに入居している佐々木綾子さん(認定NPO法人STORIA )です。

認定NPO法人STORIA(以下、STORIA)は、「ありのままでいい きみの物語はきみのもの」というコンセプトを掲げ、宮城県を中心に困難を抱えるご家庭とお子さんに寄り添った支援事業を行っています。

多面的な支援を展開しているSTORIAさん。日頃の活動が認められ、佐々木さんは仙台市が22年振りに立ち上げた外郭団体「仙台こども財団」の理事に任命されたばかりなんです。

STORIAさんの活動に対する思いを伺いました。

STORIA佐々木さん

STORIAらしい支援を


ー「仙台こども財団」理事ご就任おめでとうございます。

ありがとうございます、身が引き締まる思いです。
この財団は「子育てが楽しいまち・仙台」を目標に立ち上げられました。様々な企業やNPO、市民の皆さんと共に、子どもたちの健やかな育ちと子育てを地域社会で支えていくことを目指しています。2023年11月に立ち上がったばかりなので、本格的なスタートはこれからです。

ー主に行政だけでは手の届かない領域への支援を行っていく、ということでしょうか?

そうですね。一方で、民間だけはサポートが及ばないところもあるので、行政や多様な方々と連携して支援の網目をより細かくすることができたらと思います。

ー理事のご就任はSTORIAさんの日頃の活動が評価されてのことと思いますが、具体的にどういった活動をされていますか?

主に子どもと、保護者をはじめとした子どもに関わる大人に、「ありのままでいられる居場所」と「あたたかな関係性」を届けています。

ーとても繊細なお仕事だと想像しますが、活動する際に気を付けていることはありますか?

「愛される経験が全ての基本になる」という考えを軸に活動しています。例えば、経済的な問題をお持ちの方だから経済面だけを解決すればいい、ということではないんです。もっと根本的なところから解決したいと考えています。

ー目に見える部分だけではなくて、もっと深いところから解決するということですね?

まさしくその通りです。少し遠回りになったとしても、ご本人の本来の願いを叶えるために一緒に考えながら共に歩みたい。それがSTORIAらしさだと思っています。


広がり始める理解


ー取り組んでいらっしゃる事業のひとつに、就業支援事業もありますよね。

ひとり親家庭の背景をご理解いただける、地元の企業様と一緒に行っています。
企業様におかれましてもSDGsに関する取り組みで、さまざまな目標が定められていますが、それにとらわれずに多様な雇用をしていきたいとお考えの経営者様が増えているように感じますね。

ー理解がすこしずつ広まっているんですね!事実、ひとり親家庭の方の就業は難しいんでしょうか?

実は、日本のひとり親の就業率は高いし、Wワーク・トリプルワークをしている方も多くいらっしゃいます。ですが、日本は世界的に見てもひとり親家庭の貧困率がとても高くて、OECD諸国(※1)の中でも群を抜いています。
※1 OECD=経済協力開発機構。世界中の経済、社会福祉の向上を促進するための活動を行う国際機関。欧州を中心に、日米など先進38カ国が加盟している。

ーそれは意外でした。仕事にたくさんの時間を割いているのに、なぜ他の国と比べて貧困率が高いのでしょうか?

実は日本の子育て支援制度は、ふたり親が基本となっているんですよね。そこに大きな問題があると思っています。もっとひとり親が暮らしやすい制度が整えば、その子どもも、みんなと平等に健やかに育つことができる。子どもの貧困は家庭や保護者だけのせいではないんです。

ー理解ある企業さまが増えれば、問題を抱えるご家庭が少なくなりますね。

STORIAは、企業様のSDGsの分野の新規事業開発をさせていただいたり、自社のアセットで何ができるかを一緒に考えたりもしているので、そういった面からも理解が広がるといいなと思います。

THE6会議室THE6会議室で開催されている就業支援事業の様子

温かなハートと専門性を持つスタッフ


ーTHE6のSOHOにご入居いただいていますが、ここを選んだきっかけは何ですか?

最初は事務所を借りるお金がなかったんです。そのため、お付き合いのあったグリーディーさんの事務所のひと部屋をお借りしたのが始まりでした。

ー以前ここに事務所を構えていた、グリーディーさんとのお付き合いがきっかけだったんですね。

THE6は入居する前から会議室を使わせていただいたりしていて、素敵な場所だなぁと思っていたんです。
そうしたらグリーディーさんがTHE6に事務所を借りるというので、「一緒に居させてください」って感じでスタートしました。グリーディーさんはTNERに移転されましたが、STORIAが引き継いで使わせていただいています。

ーTHE6の使い心地はいかがですか?

THE6はスタッフ同士の対話が広がったり、深まりが出る場所だと感じています。対話を大切にしている私たちにとって、ほっとできる環境だと思います。

ーありがとうございます!会議室でお客様とお打合せされていることもありますよね?

相談支援を行っている関係上、ご来客を事務所へお招きできないということもあります。そんなときに、THE6へお招きしているんです。
モニターを使って資料の説明ができるところも気に入っています。お招きする場としても本当に心地よくて、自分のものじゃないのに「素敵でしょ?」なんて自慢することもあるんです。

ー嬉しいです!スタッフの皆さまもよくご利用いただいています。皆さんいつも楽しそうに研修されていらっしゃいますよね。

研修好きな団体なもので。(笑)
事務所ですと15名のスタッフ全員は入れないので、会議室などをお借りして研修やスタッフミーティングをしています。

ー佐々木さんから見て、スタッフさんはどんな方たちですか?

もう、本当に素敵な人たちです。皆さん、自分自身を大切にする気持ちや他者を大切にする気持ちをお持ちなんです。チームとしてもすごく団結してやっている感覚がありますし、とても優秀です。スタッフたちもTHE6を気に入っているので、「事務所は手狭になってきちゃったけど、ここから動きたくないよね」って話したりもするんですよ。

THE6フリースペースTHE6フリースペースを利用したスタッフ研修

STORIAが目指す優しい社会


ー最後に、STORIAさんが描く理想の社会像について教えてください。

「社会のみんなが一緒に子育てをできる優しい社会を作っていきたい」というのが願いです。
まずは、日本ではひとり親の貧困率が高く、故に労働時間が長くならざるを得ない状況があるということ。そのために寂しい時間を長く過ごしている子がいたり、子どもの体験格差が生まれていたりすることを、多くの人に知って欲しいと思うんです。

ー恥ずかしながら、詳しく知らないことばかりでした。

そういった子どもたちに社会の大人が愛情を注いだり、さまざまな体験を届けたり。そんな優しい社会を目指していきたいです。その先には「子どもたち一人ひとりが自分らしく生きられ、幸せになってほしい」という願いがあるからなんです。
子どもたちが「自分は存在しているだけで価値がある」と心から受け取ることが、その先の人生を大きく変え、力強く生きていく糧になると私たちは思っています。そして、全ての子どもには、持って生まれた才能を活かして人や社会を愛していく力があると心から信じています。

―自分の存在価値を認めることができたら、生きていく上でこんなに心強い土台はないですよね。

たくさんの愛情が注がれ、経験を積み重ねることで、自分の人生の旅を創り上げていけるのだと思って心を込めて活動を行っています。

ーお話を聞いていると、何か私たちにもできることはありそうに思います。

ありがとうございます!STORIAでは、子どもたちを見守っていただくボランティアさんとご寄付を募っています。

ー寄付にはどういった形があるのでしょうか?

お金だけではなく、品物でも何でも大丈夫なんです。子どもたちに渡したいなと思うものをお送りいただけたら、「ひとりじゃないよ」という皆さんからの思いをメッセージと一緒にお届けしています。
そして子どもたちに思いを寄せてくださった方には、月に1回ニュースレターを送っているんです。それを「代表からのラブレター」って呼んでいます。

ーラブレターにはどんなことを書いていらっしゃるんでしょう?

私たちの活動の特徴として、公には詳細を言えないことも多いのですが、ラブレターでは子どもたちが置かれている厳しい現状や、STORIAに関わってくれた子どもたちの素敵な変化の物語、そしてご家庭の喜びの声などをお伝えしています。

ー自分の思いが届いた先のお話が聞けるのも、きっと嬉しいですね。

子どもたちはもちろん、私たちはみんな素晴らしい可能性を持って生まれてきているので、環境さえ揃えば、その可能性を開花させることができると信じています。生まれ育った環境によって可能性が閉ざされることなく、本来一人ひとりに与えられている素晴らしい『人生の物語』を子どもたちも親御さんも描けるようになるために、皆様のお力をお借りしながら、環境を整えていけたらいいなと思います。

THE6_SOHO_STORIA

子どもたちや悩みを抱える家庭のために、何かできることがあるかな?と思ったら、ぜひSTORIAさんのホームページを覗いてみてください。
STORIAの温かなスタッフさんが、私たちの思いを大切に届けてくれるはずです。

その他詳細

認定NPO法人 STORIA

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町9-15-505
TEL 022-200-6309

記事を書いた人

日沖亜也子

コーディネーター

ゼロから何かを作り上げることよりも、何かを作り上げる人やコトをサポートすることの方が得意。シェアオフィスでそんな特性を活かせたらと思いエコラに入社しました。日常生活では音楽が欠かせません。

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