2022年4月6日、『shiroの日』にウエディングドレスのレンタルショップ『atelier shiro アトリエシロ』がBlank3階にオープンしました。
「ウエディングドレスは、結婚式場が提携しているドレスショップで選ぶ」というイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
しかしアトリエシロ店主の後藤さんいわく、近ごろは自分らしさを表現できる1着を見つけるために、式場の外でドレスを選び、レンタルする花嫁様が増えているとのこと。
需要高まる、ウエディングドレスのレンタルショップ。
今回はお店で扱うドレスの紹介をはじめ、異業種からの転職を経てオープンに至った経緯、アトリエシロにかける想いをお伺いしました。
白を基調としたアトリエシロの店内には、常時20着ほどのウエディングドレスが並びます。
事前に予約すれば、試着の際は店内を貸切にして過ごせます。そのためほかのお客さんの目を気にせず、じっくりとドレスを選べるのが魅力的です。
利用の際の時間制限は基本的になく、試着は何着でもOK。
後藤さんが笑顔で、「満足するまで、ゆっくり時間をかけて選んでいただけます。1日かけてもいいですよ」と教えてくれました。
また、予約のない時間帯は店内を自由に見て回ることもできます。
パートナーとの来店はもちろん、女性お1人やお友達とご一緒の方、まだ結婚が決まっていない方も利用できるとのこと。
ウエディングドレスの試着と聞けばハードルが高い印象ですが、後藤さんの優しい雰囲気も相まって、普段のショッピング感覚でドレス選びを楽しめそうです。
スレンダーラインのドレスの特徴は、全体のシルエットが細めで、すっきりとした印象になること。アトリエシロではスレンダーラインのドレスの中でも、『カジュアルでヘルシー』なデザインのものを扱っています。
「スレンダーラインのドレスはその人の体型に合っていると、体のラインがよりキレイに見えやすいんです。もちろん骨格のタイプなどに合わせて選ぶことも大事ですが、やっぱり着たときの高揚感が違う感じがしますね」。
ドレスはすべて後藤さんが自ら厳選したもの。色は肌馴染みのいい、オフホワイトな白を多く選んでいるそうです。
「お店に置くドレスを選ぶときは、自分の友達のことを想像したりもします。もしあの子がドレスを着るなら、どんなデザインが似合うかな?って」。
後藤さんのこだわりが詰まったドレスのレンタルは、1着4万円からという手頃さ。前撮りなどの撮影に関する相談も受け付けており、撮影データ代はワンロケーションにつき6万円から。その他、オプションで新郎衣装やアクセサリーのレンタルもできます。
後藤さんが選ぶドレスのこだわりはもう1つ、それは王道のドレスをあえて置かないということ。たとえば、ビスチェやパニエなどを使う豪華なプリンセスドレスは選ばないようにしているそうです。
「もちろん王道のドレスも美しいですが、花嫁様がもっとナチュラルに、自然体でいられるドレスを提案したいんです。いつものメイクや、髪をおろしていてもかわいくなるようなドレスがあってもいいんじゃないかなと思っています」。
店内に並ぶ、『着て緊張する豪華なドレスよりも、その人らしさが出るドレス』に魅力を感じる方も多いはず。
「その人にドンピシャに合う、『私はこれが着たかったんだ』って感じてくれるようなドレスを揃えておきたいですね。ワンピース感覚で着れるドレスだったら、ウエディングドレスに対するハードルも下がるのではないでしょうか」。
そんなこだわりの詰まったお店のドレスの中で、もっともおすすめなドレス1着を聞いてみました。
「どれか1つに決めるのは難しいですね・・・。
むしろ、おすすめをお客様と一緒に探したいと思っています。なのでお越しいただいた際には、どんなドレスが着たいとか、どういうところを隠したいとかを丁寧にお聞きした上でご提案しています。
もちろん、最終的には自分が素敵だと思えるものを選んでほしいです」。
現在はお客様のほとんどが、お店のWEBサイトやSNSを見て、ある程度着てみたいドレスを見つけてきてくれるとのこと。しかし実際に試着してみると、こっちのほうが似合うかも?というのは少なからず皆さんあるそうです。
そのため、とにかくたくさんのドレスを試着して、納得できるまで選んで欲しいと後藤さんは語ります。
ーーー
ここまで、お店やドレスの特徴について詳しくお伺いしました。
そこで次に、アトリエシロがオープンするまでの後藤さんのルーツを教えていただきます。
後藤さんは新潟県新潟市生まれ。昨年5月、宮城県にてご自身の結婚式を挙げられました。
しかし式の準備を進める中、とある悩みを抱えていたそうです。
「式場で用意されていたドレスの中に、『絶対にこれを着たい!』って思えるものがなかったんです。持ち込みもできますよと言われましたが、そもそも東北に自分好みのカジュアルなスレンダーラインのドレスを取り扱うお店がなくて」。
ネット通販でドレスを安く手に入れる方法もありましたが、写真と色味が違ったり、着てみると自分の体型に合わないのではという不安があったと言います。
「結局、金沢の素敵なお店を見つけて、そこでドレスをレンタルしました。式に来てくれた友達は『私もそういうの着てみたい!』と言ってくれましたが、金沢ということもあって、中々おすすめしにくかったですね」。
実際に後藤さんが着用されたドレス
ならばと思い、自ら東北にウエディングドレスのレンタルショップを開く決意をしました。
「式のあと、旦那さんにこういう仕事がしたいと話してみたら、『楽しそうじゃない?やってみれば?』って言ってくれて、ふんわりと始めました(笑)。前職はウエディングとはかけ離れていたので、準備のときは何もかもが不安でしたね」。
「レンタルサイトを作るという選択肢もありましたが、私は絶対に実店舗でやりたかったんです」。
実店舗ならドレスを試着して、自分の肌色に合うか、体型にフィットしているか、などをしっかり確かめることができます。花嫁様が時間をかけて納得できる1着を選べるように、お店を設ける必要があると考えたそうです。
「準備の段階で、将来的にはうちのドレスを使ったフォトプランを展開したいと考えていました。そのためにはお店を支度部屋として使えるように、ある程度のプライバシーが守られる場所が良かったんです。なおかつ撮影に適したロケーションが良い場所となると・・・探すのに時間がかかりましたね」。
さらに集客のことを考えると、人通りのある路面店が理想。しかしウエディングドレスは露出度が高いものも多いため、人の目が気になってしまうのではと考えたそうです。
そんなとき出会ったのが、大町にある複合施設『Blank』でした。
「若い人の流れが中心部から大町の方へ流れつつあることは、不動産屋さんから聞いていました。街の雰囲気はおしゃれですし、Blankには素敵なカフェやイベントスペース、屋上などもあって、大町西公園も近い。そして何よりお店の目の前にお化粧室があるのも、着替えが多い花嫁様にはうれしいかなって(笑)」。
Blankを拠点に、お客様のニーズに沿った様々なサービスを提供できる。そう考え、急いで入居を決めたそうです。
今回、後藤さんが繰り返しお話ししていたのは、「ウエディングドレスを着るハードルを下げたい」ということ。その想いを体現するように、アトリエシロではレンタル料がお手軽なものに設定されています。
「値段をウリにするわけではありませんが、式場で用意されている数十万円もするドレスよりは、手に取りやすいかなと思います。かわいいドレスを着てパーティーをしたい人や、撮った写真を両親に見せてあげたい人たちにとって、お金がドレスを着ることのハードルになってほしくはない。
もっとウエディングドレスを身近に感じてもらって、ドレスを着て楽しい時間を過ごすことができるんだってことに気がつく、良いきっかけになればいいなと思います」。
実際、コロナ禍の影響もあって式を延期せざるを得なかった方や、思い通りの式を実現できなかった方も多いそうです。そのため、近ごろはウエディングシーンも多様化しつつあると言います。
「ウエディングシーンはどんどんラフに、カジュアル化してきています。フォトウエディングや、レストランウエディングだけ執り行う方も増えていますね。その背景には、もっと『自分たちらしさ』であったり、『個性』を表現したいという若者の風潮もあるのではないでしょうか。
やはり同じような内容の式が続くと、ゲストの方々も飽きてしまう。新鮮な気持ちがどんどん失われつつある中で、いかに『その人っぽいな』って感じてもらえるかが大事だと思います」。
ウエディングに対するニーズの変化が目覚ましい中で、その人らしさを引き出すアトリエシロのドレスはまさにうってつけ。今後さらに展開予定のフォトウエディングのサービスについても、お店に提携のスタジオや式場がないことを活かし、思い出の場所やご自宅などの自由なロケーションでの撮影が可能とのことです。
「私はお店での前撮りも、式場での挙式も経験しました。式には式の良さがあったし、挙式会場で選ぶドレスの良さもあった。だからこそ、もっと自由なウエディングの形が実現できたら良いなって思います」。
店名を考える際、『atelier』はつけたかったと語る後藤さん。こじんまりとした小さなお店で、まるでアトリエのようにオリジナルのドレスを作り出していきたいとの想いから名付けられました。
また『shiro』の部分には、「shiro(シロ)色が花嫁様だけの特別な色であるように、アトリエシロの一着が、あなたの人生を彩る特別な一着となりますように」という想いが込められているそうです。
「お店のホームページには『運命のドレス』と書いていますが、うちのドレスが『運命の1着目』じゃなくてもいいと思っています。その人にとって2着目や3着目の出会いでも良いんです」。
アトリエシロがオープンして数ヶ月。まだまだ改善すべき点もあると言います。
「ウエディング業界で働いた経験がないので、知識はまだまだ不足しているんです。ただ、売り場にいたことがないのは、必ずしもマイナスではないとも思っていて。むしろいつもお客様目線で考えて、行動することができていますね。たぶんうちのドレスが好みじゃなかったんだろうなってお客様がいたら、他のお店もおすすめしちゃうと思います(笑)。
それくらい等身大のまま、100%花嫁様の味方として、一緒に悩める人・お店でありたいです」。
最後に、アトリエシロの今後の挑戦についてお伺いしました。
「やはり、お店ならではのフォトプランをもっと確立させていきたいですね。アトリエシロのドレスを着て、そのまま撮影、それで素敵な写真が撮れたらうれしいです。
あとは、オリジナルのドレスも近々叶えたい目標です。トレンドは意識しつつ、どこか私が選んだっぽいなってものを作っていきたいですね。
フォトウエディングもドレスもそうですが、お店の雰囲気そのものが好きと言ってくれるお客様にもっと来てほしい。私が金沢のお店に出会い、ドレスを選んだように、このお店ならなんでもかわいいって思えるくらいの雰囲気があるお店にしていきたいですね」。
アトリエシロは今後、Blankを拠点にどんな作品を生み出していくのでしょうか。
その中心にはいつだって、等身大のまま花嫁様を支える、後藤さんの強い想いがあることでしょう。
「ウエディングドレスは、結婚式場が提携しているドレスショップで選ぶ」というイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
しかしアトリエシロ店主の後藤さんいわく、近ごろは自分らしさを表現できる1着を見つけるために、式場の外でドレスを選び、レンタルする花嫁様が増えているとのこと。
需要高まる、ウエディングドレスのレンタルショップ。
今回はお店で扱うドレスの紹介をはじめ、異業種からの転職を経てオープンに至った経緯、アトリエシロにかける想いをお伺いしました。
人生を彩る特別な1着が見つかる
白を基調としたアトリエシロの店内には、常時20着ほどのウエディングドレスが並びます。
事前に予約すれば、試着の際は店内を貸切にして過ごせます。そのためほかのお客さんの目を気にせず、じっくりとドレスを選べるのが魅力的です。
利用の際の時間制限は基本的になく、試着は何着でもOK。
後藤さんが笑顔で、「満足するまで、ゆっくり時間をかけて選んでいただけます。1日かけてもいいですよ」と教えてくれました。
また、予約のない時間帯は店内を自由に見て回ることもできます。
パートナーとの来店はもちろん、女性お1人やお友達とご一緒の方、まだ結婚が決まっていない方も利用できるとのこと。
ウエディングドレスの試着と聞けばハードルが高い印象ですが、後藤さんの優しい雰囲気も相まって、普段のショッピング感覚でドレス選びを楽しめそうです。
カジュアルでヘルシーな、スレンダーラインのドレスが揃う
スレンダーラインのドレスの特徴は、全体のシルエットが細めで、すっきりとした印象になること。アトリエシロではスレンダーラインのドレスの中でも、『カジュアルでヘルシー』なデザインのものを扱っています。
「スレンダーラインのドレスはその人の体型に合っていると、体のラインがよりキレイに見えやすいんです。もちろん骨格のタイプなどに合わせて選ぶことも大事ですが、やっぱり着たときの高揚感が違う感じがしますね」。
ドレスはすべて後藤さんが自ら厳選したもの。色は肌馴染みのいい、オフホワイトな白を多く選んでいるそうです。
「お店に置くドレスを選ぶときは、自分の友達のことを想像したりもします。もしあの子がドレスを着るなら、どんなデザインが似合うかな?って」。
後藤さんのこだわりが詰まったドレスのレンタルは、1着4万円からという手頃さ。前撮りなどの撮影に関する相談も受け付けており、撮影データ代はワンロケーションにつき6万円から。その他、オプションで新郎衣装やアクセサリーのレンタルもできます。
王道なドレスはあえて置かない
後藤さんが選ぶドレスのこだわりはもう1つ、それは王道のドレスをあえて置かないということ。たとえば、ビスチェやパニエなどを使う豪華なプリンセスドレスは選ばないようにしているそうです。
「もちろん王道のドレスも美しいですが、花嫁様がもっとナチュラルに、自然体でいられるドレスを提案したいんです。いつものメイクや、髪をおろしていてもかわいくなるようなドレスがあってもいいんじゃないかなと思っています」。
店内に並ぶ、『着て緊張する豪華なドレスよりも、その人らしさが出るドレス』に魅力を感じる方も多いはず。
「その人にドンピシャに合う、『私はこれが着たかったんだ』って感じてくれるようなドレスを揃えておきたいですね。ワンピース感覚で着れるドレスだったら、ウエディングドレスに対するハードルも下がるのではないでしょうか」。
おすすめのドレスはご要望にあわせて
そんなこだわりの詰まったお店のドレスの中で、もっともおすすめなドレス1着を聞いてみました。
「どれか1つに決めるのは難しいですね・・・。
むしろ、おすすめをお客様と一緒に探したいと思っています。なのでお越しいただいた際には、どんなドレスが着たいとか、どういうところを隠したいとかを丁寧にお聞きした上でご提案しています。
もちろん、最終的には自分が素敵だと思えるものを選んでほしいです」。
現在はお客様のほとんどが、お店のWEBサイトやSNSを見て、ある程度着てみたいドレスを見つけてきてくれるとのこと。しかし実際に試着してみると、こっちのほうが似合うかも?というのは少なからず皆さんあるそうです。
そのため、とにかくたくさんのドレスを試着して、納得できるまで選んで欲しいと後藤さんは語ります。
ーーー
ここまで、お店やドレスの特徴について詳しくお伺いしました。
そこで次に、アトリエシロがオープンするまでの後藤さんのルーツを教えていただきます。
絶対にこれを着たい、と思えるドレスがなかったんです。
後藤さんは新潟県新潟市生まれ。昨年5月、宮城県にてご自身の結婚式を挙げられました。
しかし式の準備を進める中、とある悩みを抱えていたそうです。
「式場で用意されていたドレスの中に、『絶対にこれを着たい!』って思えるものがなかったんです。持ち込みもできますよと言われましたが、そもそも東北に自分好みのカジュアルなスレンダーラインのドレスを取り扱うお店がなくて」。
ネット通販でドレスを安く手に入れる方法もありましたが、写真と色味が違ったり、着てみると自分の体型に合わないのではという不安があったと言います。
「結局、金沢の素敵なお店を見つけて、そこでドレスをレンタルしました。式に来てくれた友達は『私もそういうの着てみたい!』と言ってくれましたが、金沢ということもあって、中々おすすめしにくかったですね」。
実際に後藤さんが着用されたドレス
ならばと思い、自ら東北にウエディングドレスのレンタルショップを開く決意をしました。
「式のあと、旦那さんにこういう仕事がしたいと話してみたら、『楽しそうじゃない?やってみれば?』って言ってくれて、ふんわりと始めました(笑)。前職はウエディングとはかけ離れていたので、準備のときは何もかもが不安でしたね」。
拠点として見つけたBlank
「レンタルサイトを作るという選択肢もありましたが、私は絶対に実店舗でやりたかったんです」。
実店舗ならドレスを試着して、自分の肌色に合うか、体型にフィットしているか、などをしっかり確かめることができます。花嫁様が時間をかけて納得できる1着を選べるように、お店を設ける必要があると考えたそうです。
「準備の段階で、将来的にはうちのドレスを使ったフォトプランを展開したいと考えていました。そのためにはお店を支度部屋として使えるように、ある程度のプライバシーが守られる場所が良かったんです。なおかつ撮影に適したロケーションが良い場所となると・・・探すのに時間がかかりましたね」。
さらに集客のことを考えると、人通りのある路面店が理想。しかしウエディングドレスは露出度が高いものも多いため、人の目が気になってしまうのではと考えたそうです。
そんなとき出会ったのが、大町にある複合施設『Blank』でした。
「若い人の流れが中心部から大町の方へ流れつつあることは、不動産屋さんから聞いていました。街の雰囲気はおしゃれですし、Blankには素敵なカフェやイベントスペース、屋上などもあって、大町西公園も近い。そして何よりお店の目の前にお化粧室があるのも、着替えが多い花嫁様にはうれしいかなって(笑)」。
Blankを拠点に、お客様のニーズに沿った様々なサービスを提供できる。そう考え、急いで入居を決めたそうです。
ウエディングドレスをもっと身近なものに
今回、後藤さんが繰り返しお話ししていたのは、「ウエディングドレスを着るハードルを下げたい」ということ。その想いを体現するように、アトリエシロではレンタル料がお手軽なものに設定されています。
「値段をウリにするわけではありませんが、式場で用意されている数十万円もするドレスよりは、手に取りやすいかなと思います。かわいいドレスを着てパーティーをしたい人や、撮った写真を両親に見せてあげたい人たちにとって、お金がドレスを着ることのハードルになってほしくはない。
もっとウエディングドレスを身近に感じてもらって、ドレスを着て楽しい時間を過ごすことができるんだってことに気がつく、良いきっかけになればいいなと思います」。
実際、コロナ禍の影響もあって式を延期せざるを得なかった方や、思い通りの式を実現できなかった方も多いそうです。そのため、近ごろはウエディングシーンも多様化しつつあると言います。
多様化するウエディングシーンに合わせていく
「ウエディングシーンはどんどんラフに、カジュアル化してきています。フォトウエディングや、レストランウエディングだけ執り行う方も増えていますね。その背景には、もっと『自分たちらしさ』であったり、『個性』を表現したいという若者の風潮もあるのではないでしょうか。
やはり同じような内容の式が続くと、ゲストの方々も飽きてしまう。新鮮な気持ちがどんどん失われつつある中で、いかに『その人っぽいな』って感じてもらえるかが大事だと思います」。
ウエディングに対するニーズの変化が目覚ましい中で、その人らしさを引き出すアトリエシロのドレスはまさにうってつけ。今後さらに展開予定のフォトウエディングのサービスについても、お店に提携のスタジオや式場がないことを活かし、思い出の場所やご自宅などの自由なロケーションでの撮影が可能とのことです。
「私はお店での前撮りも、式場での挙式も経験しました。式には式の良さがあったし、挙式会場で選ぶドレスの良さもあった。だからこそ、もっと自由なウエディングの形が実現できたら良いなって思います」。
店名にかける想い
店名を考える際、『atelier』はつけたかったと語る後藤さん。こじんまりとした小さなお店で、まるでアトリエのようにオリジナルのドレスを作り出していきたいとの想いから名付けられました。
また『shiro』の部分には、「shiro(シロ)色が花嫁様だけの特別な色であるように、アトリエシロの一着が、あなたの人生を彩る特別な一着となりますように」という想いが込められているそうです。
「お店のホームページには『運命のドレス』と書いていますが、うちのドレスが『運命の1着目』じゃなくてもいいと思っています。その人にとって2着目や3着目の出会いでも良いんです」。
アトリエシロの色
アトリエシロがオープンして数ヶ月。まだまだ改善すべき点もあると言います。
「ウエディング業界で働いた経験がないので、知識はまだまだ不足しているんです。ただ、売り場にいたことがないのは、必ずしもマイナスではないとも思っていて。むしろいつもお客様目線で考えて、行動することができていますね。たぶんうちのドレスが好みじゃなかったんだろうなってお客様がいたら、他のお店もおすすめしちゃうと思います(笑)。
それくらい等身大のまま、100%花嫁様の味方として、一緒に悩める人・お店でありたいです」。
最後に、アトリエシロの今後の挑戦についてお伺いしました。
「やはり、お店ならではのフォトプランをもっと確立させていきたいですね。アトリエシロのドレスを着て、そのまま撮影、それで素敵な写真が撮れたらうれしいです。
あとは、オリジナルのドレスも近々叶えたい目標です。トレンドは意識しつつ、どこか私が選んだっぽいなってものを作っていきたいですね。
フォトウエディングもドレスもそうですが、お店の雰囲気そのものが好きと言ってくれるお客様にもっと来てほしい。私が金沢のお店に出会い、ドレスを選んだように、このお店ならなんでもかわいいって思えるくらいの雰囲気があるお店にしていきたいですね」。
アトリエシロは今後、Blankを拠点にどんな作品を生み出していくのでしょうか。
その中心にはいつだって、等身大のまま花嫁様を支える、後藤さんの強い想いがあることでしょう。
その他詳細
atelier shiro アトリエシロ
〒980-0804 宮城県仙台市青葉区大町2丁目3−12 Blank3F
TEL 070-8976-0406
営業時間 11:00-17:00
定休日 水曜日・日曜日・祝日
記事を書いた人
鳴海 匠
コーディネーター
学生時代、地元のコワーキングスペースにて勤務。
大学卒業後は仙台市内の企業にてwebライティング業務に従事するが、コミュニティデザインに関する興味が再燃し、エコラへ入社。
現在はBlankの運営業務を担当。